皮膚の質感の変化

皮膚の質感の変化

皮膚の質感の変化について

皮膚の質感の変化について

乳房の皮膚に現れる赤み・腫れ・かさつき・オレンジの皮のような凹凸は、乳腺に起因する変化の場合があります。乳腺炎のような炎症性の疾患でも似た変化が現れるため、見た目だけでの区別は困難です。

特に注意が必要なのが「炎症性乳がん」と呼ばれるタイプです。しこりを形成せず、皮膚の急速な赤みや腫れとして現れることがあり、見た目が乳腺炎と似ているため発見が遅れることがあります。皮膚の変化に気づいた時は、塗り薬や市販薬で様子を見るのではなく、早めに受診することが大切です。大阪市北区・梅田のブレストクリニック堂島では、皮膚の変化の原因を正確に評価しています。

こんな症状はありませんか?

  • 乳房の皮膚が急に赤くなり、触れると熱い
  • 皮膚が腫れぼったく、厚みが増した感じがある
  • 毛穴が目立ち、オレンジの皮のようにでこぼこして見える
  • 皮膚のかさつきやざらつきが、塗り薬で改善しない
  • 片側の乳房だけ皮膚の質感が変わり、左右差がある
  • 皮膚の変化と一緒に、しこりや乳頭の変化もある

皮膚の質感が変化する原因

皮膚疾患・刺激によるもの

下着の摩擦や汗、洗剤・石鹸の成分などにより、乳房の皮膚に湿疹やかぶれが生じることがあります。乾燥によるかさつきやかゆみが続くこともあります。短期間で改善することが多いとされていますが、塗り薬を使っても改善しない場合や長引く場合は、乳腺に起因する変化が隠れていることがあります。

炎症によるもの

乳腺炎などの炎症が起きると、乳房の皮膚に赤み・熱感・腫れが現れます。急性期には発熱や強い痛みを伴うことが多く、これが皮膚疾患との鑑別の一つの目安になります。授乳中に多く見られますが、授乳経験のない方にも起こることがあります。慢性化した場合は症状が長引き、乳がんとの区別が難しくなることがあります。

乳がんによるもの

「炎症性乳がん」と呼ばれるタイプは、しこりなしで皮膚の赤みや腫れとして現れることがあります。がんがリンパ管をふさぐことで乳房が腫れ、毛穴が押し広げられて橙皮様変化(オレンジの皮のような見た目)と呼ばれる状態になるのが特徴です。急速に進行することがあるため、乳腺炎と似ていても抗菌薬で改善しない変化が続く場合は、早めの検査が必要です。

考えられる病気

乳がん(炎症性乳がんを含む)

皮膚の質感の変化を引き起こす原因として最も注意が必要な病気です。特に炎症性乳がんは乳がんの中でも進行が速いタイプで、乳房全体の赤みや腫れ、橙皮様変化として現れます。しこりを伴わないことも多く、乳腺炎と見分けがつきにくいことがあります。塗り薬や抗菌薬で改善しない皮膚の変化が続く場合は、早めに受診することが大切です。

乳腺炎

細菌感染や免疫の異常などにより乳腺に炎症が起きる状態です。乳房の皮膚に赤み・熱感・腫れが生じ、痛みを伴うことが多いのが特徴です。授乳中だけでなく、授乳経験のない方にも起こることがあります。慢性型では炎症性乳がんとの区別が難しいケースもあり、検査による確認が重要です。

皮膚疾患(湿疹・かぶれ)

下着の刺激や洗剤成分、乾燥などにより乳房の皮膚に湿疹やかぶれが生じることがあります。軽度であれば保湿や刺激物の回避で改善することが多いとされています。ただし、なかなか改善しない場合は乳腺に関わる変化が隠れていることがあるため、自己判断で放置せずに受診されることをおすすめします。

皮膚の質感の変化の検査

皮膚の変化の原因を確かめるために、以下の検査を行います。

超音波検査(エコー)

乳腺の内部の状態をリアルタイムで確かめる検査です。皮膚の変化を引き起こしている腫瘍や炎症が乳腺内にないかを評価するのに適しています。

マンモグラフィ

X線で乳房全体を撮影する検査です。皮膚の変化に関連する乳腺内の病変や石灰化など、特徴的な所見を評価するのに役立ちます。エコーと組み合わせることで、乳腺内の変化をより多角的に評価できます。

皮膚生検・細胞診・針生検

炎症性乳がんが疑われる場合、皮膚の一部を採取して調べる皮膚生検が行われることがあります。乳腺内に病変が確認された場合は、ご希望に応じてその日のうちに穿刺吸引細胞診(細い針で細胞を採取して調べる検査)や針生検(局所麻酔をして組織の一部を採取する検査)まで進めることが可能です。より詳細な評価が必要と判断した場合は、吸引式乳腺組織生検へと進みます。

当院での対応

皮膚の変化が皮膚疾患やかぶれによるものであれば、状態に応じた経過観察や対処をご提案します。乳腺炎が原因の場合は、炎症を抑えるための治療を行いながら状態を確かめていきます。

乳がんが確認された場合は、追加検査で状態を把握した上で、連携医療機関をご紹介します。

「肌荒れだろう」と様子を見てしまいがちですが、塗り薬で改善しない変化や急速に広がる赤み・腫れは早めの確認が重要です。気になる変化がある方は、お早めにご相談ください。