検査方法・種類(マンモやエコー)

検査方法・種類(マンモやエコー)

乳がん検診で行われる主な検査

乳がん検診で行われる主な検査

乳がん検診の中心となる検査は、マンモグラフィと超音波検査(エコー)の二つです。どちらかが優れているということではなく、それぞれに得意分野があります。この二つの検査は互いを補い合う関係にあるため、組み合わせることで見落としのリスクを低減できます。

大阪市北区・梅田のブレストクリニック堂島では、年齢や乳腺の状態に合わせて、エコーとマンモグラフィを組み合わせた検診をご提案しています。

マンモグラフィ

マンモグラフィは、X線を使って乳房を撮影する検査です。乳房を2枚の板で挟んで薄く広げた状態で撮影することで、乳腺の内部を鮮明に画像化します。

マンモグラフィの特徴

マンモグラフィが最も得意とするのが、微細な石灰化の発見です。石灰化はエコーでは確認しにくいことが多く、ごく小さな石灰化が乳管内に集まっているような変化(早期乳がんのサインとなることがある)を見つけるには、マンモグラフィが欠かせません。

当院ではAI機能を搭載したキヤノンメディカル製マンモグラフィ「Pe・ru・ru(ペルル)」を導入しており、微細な変化の検出に役立てています。

痛みについて

マンモグラフィでは、鮮明な画像を撮影するために乳房を板で圧迫する必要があります。この圧迫によって痛みや不快感が生じる場合があります。月経前は乳腺が張りやすく痛みを感じやすい傾向があるため、月経直後から1週間程度の時期の受診がおすすめです。痛みの感じ方には個人差がありますが、撮影時間は短く、我慢できない場合はすぐにお伝えください。

超音波検査(エコー)

エコーは、超音波を乳房に当てて内部の状態をリアルタイムで画像化する検査です。放射線を使わないため被ばくの心配がなく、繰り返し受けることができます。

エコーが得意とするのは、しこりや腫瘤の発見です。液体が溜まった嚢胞と固形の腫瘤の区別が明瞭にできることも特徴の一つです。プローブ(検査用器具)を乳房に当てるだけで実施でき、痛みはほとんどありません。乳腺が密な方(高濃度乳腺)や若い世代にも特に有効な検査です。

当院では高精細な画像描出が可能なキヤノンメディカル製の超音波診断装置「Aplio me(アプリオ ミー)」および「Aplio go(アプリオ ゴー)」を導入し、微細な病変も見逃さない精度向上に努めています。来院されたすべての患者様に院長がエコーを実施し、検査した本人がその場で状態をお伝えします。

デンスブレスト(高濃度乳房)とは

高濃度乳房(デンスブレスト)とは、乳房の中の乳腺組織の割合が高い状態のことです。日本人女性の多くが高濃度乳房に該当するとされており、特に若い世代に多い傾向があります。

高濃度乳房の場合、マンモグラフィでは乳腺が白く映るため、腫瘍も同様に白く映ることがあります。白い乳腺の中に白い腫瘍が隠れてしまい、見えにくくなることが「デンスブレスト問題」と呼ばれる課題です。

検診でマンモグラフィを受けて「異常なし」という結果が出ても、高濃度乳腺の場合は変化が隠れている可能性があります。マンモグラフィだけでは見えにくい変化を捉えるために、エコーを組み合わせることが有効です。

二つの検査を組み合わせるメリット

マンモグラフィとエコーには、以下のような役割の違いがあります。

  • マンモグラフィ:石灰化の発見、乳腺全体の広い視野での確認
  • エコー:しこりの発見、高濃度乳腺の方への対応、リアルタイムでの詳細評価

どちらか一方だけでは見逃す可能性があるものを、もう一方が検出できることがあります。特に高濃度乳腺の方や、気になる症状がある方には両方の検査を組み合わせることで、より精度の高い評価が可能になります。

気になる所見があった場合の対応

エコーやマンモグラフィで気になる所見が確認された場合、当日のうちに穿刺吸引細胞診(細い針で細胞を採取して調べる検査)や針生検(局所麻酔をして組織の一部を採取する検査)まで進めることが可能です。さらに詳細な評価が必要な場合は、吸引式乳腺組織生検にも対応しています。どのような精密検査が必要かは、検診当日の所見をもとに院長がご説明します。