乳頭の異常について

乳頭や乳輪に現れる変化は、陥没・変形・ただれ・びらんなど様々な種類があります。生まれつき乳頭が陥没している場合、基本的に心配はいりませんが、以前はなかった変化が現れた時や、片側だけ変化した場合は、乳がんを含む何らかの原因が関わっている可能性があります。
痛みや出血がなくても、乳頭に変化を感じた時は早めに確かめることが大切です。乳頭の変化が気になる方は、大阪市北区・梅田のブレストクリニック堂島へご相談ください。
こんな症状はありませんか?
- 乳頭が内側に引っ込んで戻らない
- 乳頭の形や位置が左右で非対称になってきた
- 乳頭・乳輪にただれや赤みが続いている
- 乳頭や乳輪がかさついてかゆく、塗り薬で改善しない
- 乳頭が硬くなった、または乳頭の下にしこりがある
- 乳輪の周辺に皮膚の変化(かさつき・赤みなど)が続いている
乳頭の異常の原因
腫瘍・がんによる変化
乳腺内に腫瘍が発生すると、腫瘍が周囲の組織や線維組織を引き寄せ、乳頭が内側に陥没したり向きが変わったりすることがあります。また、乳頭・乳輪に直接がん細胞が及ぶ「パジェット病」では、乳頭の皮膚がただれたりびらん(皮膚が崩れた状態)を起こしたりします。ただれが続いても「湿疹だろう」と見過ごされることが多いため、注意が必要です。
皮膚疾患・外的刺激によるもの
下着の摩擦や洗剤・石鹸の成分、乾燥などにより、乳頭・乳輪に湿疹やかぶれが起きることがあります。アトピー性皮膚炎が乳頭に現れる場合もあります。これらはパジェット病と見た目が似ていることがあるため、自己判断せずに受診して原因を確かめることが大切です。
先天性・加齢による変化
生まれつき乳頭が内側に入り込んでいる「先天性陥没乳頭」は、多くの場合は特別な対応を必要としません。一方、加齢に伴い乳腺組織が変化する過程で乳頭が徐々に陥没してくることもあります。「以前と変化したかどうか」が、受診を判断する際の重要な目安になります。
考えられる病気
乳がん(パジェット病を含む)
乳腺内の腫瘍が組織を引き込むことで乳頭の陥没や変形が現れる場合と、乳頭・乳輪にがん細胞が直接及ぶ「パジェット病」として現れる場合があります。パジェット病は乳頭・乳輪のただれやびらんが長引くことが特徴で、塗り薬で改善しないただれが続く場合は受診されることをおすすめします。いずれも痛みがないことが多く、早めの確認が大切です。
乳管内乳頭腫
乳管の内側に発生する小さな良性の腫瘍です。乳頭のすぐ下の乳管にできることがあり、乳頭の見た目や形に影響することがあります。乳頭からの分泌物を伴う場合も多く、分泌物と乳頭の変化が同時に現れている方は特に確認が必要です。
乳腺炎
細菌感染や免疫の異常などにより乳腺に炎症が起きる状態です。乳頭・乳輪の赤みやただれ、痛みとして現れることがあります。慢性化した場合は症状が長引くことがあります。授乳中だけでなく、授乳経験のない方にも起こることがあります。
乳頭の異常の検査
乳頭の変化の原因を調べるために、以下の検査を行います。
超音波検査(エコー)
乳腺の内部の状態をリアルタイムで確かめる検査です。乳頭の下や乳腺内に腫瘍や病変がないかを評価するのに適しています。
マンモグラフィ
X線で乳房全体を撮影する検査です。乳頭の変化を引き起こしている原因が乳腺の深部にある場合や、石灰化が関わっている場合にも有効です。エコーと組み合わせることで、より広い範囲を評価できます。
細胞診・針生検
乳頭のただれ や びらんが見られる場合は、乳頭の表面から細胞を採取する細胞診が行われることがあります。皮膚への進展が疑わしいパジェット病は皮膚生検で診断を行います。乳腺内に病変が確認された場合は、針生検(局所麻酔をして組織の一部を採取する検査)で組織を詳しく調べることができます。
当院での対応
原因が乳がんやパジェット病であることが確認された場合は、精密検査の結果を踏まえた上で、連携医療機関をご紹介します。
乳管内乳頭腫や乳腺炎による変化であれば、状態に応じた治療や経過観察の方針をご提案します。皮膚疾患やかぶれによる変化と思われる場合であっても、正確な鑑別のために一度受診されることをおすすめします。
乳頭の変化はデリケートな部位であるため、相談しにくいと感じる方もおられます。当院はプライバシーに配慮した環境にて、丁寧にお話をお伺いいたします。乳頭に気になる変化がある方は、お早めにご相談ください。