禁煙・アルコール対策

禁煙・アルコール対策

生活習慣の見直しが予防につながる

生活習慣の見直しが予防につながる

乳がんのリスク要因には、年齢・ホルモン・遺伝など自分では変えられないものもあります。一方、生活習慣は自分で見直せる要因の一つです。なかでも喫煙とアルコールは、乳がんを含む様々ながんのリスクと関連があることが国際的な研究で示されています。

大阪市北区・梅田のブレストクリニック堂島では、定期的な検診と合わせて、生活習慣の面からも患者様の健康をサポートしています。

喫煙と乳がんリスク

喫煙と乳がんリスクの関係は、長年研究されてきたテーマです。タバコには多くの発がん性物質が含まれており、乳腺組織への直接的な影響が指摘されています。特に若い年齢から喫煙を始めた方・長期間喫煙を続けている方・喫煙量が多い方では、乳がんリスクが高まる傾向が複数の研究で報告されています。

閉経前の女性において喫煙と乳がんの関連がより明確であるとするデータもあります。また、喫煙は乳がん以外にも肺がん・食道がんをはじめとする多くのがんや、心臓・血管の疾患リスクを高める要因でもあります。健康全般のリスクを下げるという観点からも、禁煙は重要なな生活習慣の改善となります。

受動喫煙について

本人が喫煙していなくても、周囲からのタバコの煙(受動喫煙)にさらされることで、乳がんリスクが高まる可能性が指摘されています。受動喫煙で吸い込む副流煙には、主流煙(喫煙者が吸う煙)以上に有害物質が含まれているとされています。

職場・家庭・飲食店などで日常的に受動喫煙にさらされている方は、リスクを認識した上で環境の改善を検討することが大切です。喫煙者と同居している場合は、屋外での喫煙をお願いするなど、できる範囲での対策が有効です。禁煙は本人だけでなく、周囲の人の健康を守る行動でもあります。

アルコールと乳がんリスク

アルコール摂取は、乳がんリスクを高める要因として科学的に最も証拠が積み重なっているものの一つです。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、アルコールをグループ1(人に対して確実に発がん性がある物質)に分類しています。

アルコールが乳がんリスクを高める仕組みとして、体内でのエストロゲン濃度の上昇、アルコールの代謝産物(アセトアルデヒド)によるDNA障害、葉酸(乳がん予防に関連するビタミンB)の吸収阻害などが考えられています。飲酒量が増えるほどリスクが高まる傾向があり、毎日飲む習慣・大量飲酒・長期にわたる継続飲酒がリスクをより高める可能性があります。

アルコールの適量と現実的な目安

「適量であれば安全」と思われがちですが、乳がんリスクとの関係においては「安全な飲酒量」は確立されていないとする見解が国際的に広まっています。少量の飲酒でもリスクへの影響がゼロとは言えないとされています。

まずは飲む頻度と量を減らすことから始めてみましょう。

  • 飲まない日(休肝日)を週に複数日設ける
  • 1回の飲酒量を減らす(1~2杯を超えない)
  • 度数の高いお酒より低アルコールの飲み物を選ぶ
  • 飲み会など社交的な場面でのみ飲み、日常的な習慣飲酒を避ける

禁煙・節酒に向けた支援の活用

禁煙は意志の力だけで続けようとすると難しいことがあります。禁煙外来では、ニコチン代替療法や薬物療法を活用して禁煙をサポートしており、自力での禁煙より成功率が高まるとされています。保険適用で受けられるケースもあります。禁煙を検討されている方は、かかりつけ医に相談することをおすすめします。

節酒についても、飲酒量を記録するアプリの活用や、飲まない日のルールを決めるといった小さな行動変容から始めることが有効です。