石灰化(せっかいか)

石灰化(せっかいか)

石灰化とは

石灰化とは

石灰化とは、乳腺の組織内にカルシウムが沈着した状態です。非常に微細なため自覚症状がなく、手で触れて気づくことはほとんどありません。石灰化の発見はマンモグラフィが得意とする領域で、超音波検査(エコー)では捉えにくいことがあります。それぞれに長所と短所があるため、両方の検査を組み合わせて評価します。

大阪市北区・梅田のブレストクリニック堂島では、AI機能を搭載したキヤノンメディカル製マンモグラフィ「Pe・ru・ru(ペルル)」を導入しており、石灰化を指摘された方の精密検査に対応しております。

こんな症状はありませんか?

  • マンモグラフィで「石灰化がある」と指摘された
  • 「要精密検査」の結果が来て不安になっている
  • 石灰化と乳がんの関係が気になる
  • 以前から石灰化を指摘されているが、変化が気になる
  • しこりはないが、マンモグラフィで異常を指摘された
  • マンモグラフィを受けたことがなく、石灰化のリスクが気になる

石灰化の原因

石灰化の多くは、加齢や乳腺の変化に伴う自然な現象として生じます。かつて起きた乳腺の軽微な炎症の痕跡として残ることや、線維腺腫などの良性腫瘍に付随して生じることもあります。血管壁にカルシウムが沈着したものが映ることもあります。これらは「良性石灰化」と呼ばれ、病的な問題がないことがほとんどです。

一方で、乳がん細胞の壊死や分泌物の変化に伴う石灰化が含まれることもあります。こうした石灰化は形状や分布に特徴があり、マンモグラフィで詳しく評価することで見分けられます。石灰化の「形」と「集まり方」が、良性か精密検査が必要かを判断する重要な手がかりになります。

石灰化のカテゴリー

カテゴリー 評価 特徴(形態・分布の例)
1
(良性)
良性 ・石灰化を認めない
・典型的な良性石灰化(血管石灰化、皮膚石灰化、リム石灰化 など)
2
(良性)
良性 ・良性を示唆する石灰化(円形・卵殻状、粗大、ポップコーン状石灰化 など)
3
(境界領域)
おそらく良性 ・良性の可能性が高いが、悪性を完全には否定できない石灰化(散在性微細石灰化、淡く不明瞭な石灰化 など)
4
(要精査)
悪性の疑い ・悪性の可能性がある石灰化(不均一な微細石灰化、線状・区域性分布 など)
5
(高度疑い)
高い悪性疑い ・悪性の可能性が極めて高い石灰化(微細線状・分岐状石灰化、区域性に広く分布 など)

石灰化の種類

石灰化はその形状・大きさ・分布によって以下のように分類されます。

良性石灰化

形が整っていて比較的大きく、ばらばらに散在するタイプです。加齢・過去の炎症の痕跡・良性腫瘍に伴うものが代表的です。定期的なマンモグラフィによる経過観察で十分なことがほとんどです。

要精密検査の石灰化

微細な粒が一箇所に集まっていたり、形や分布が不規則だったりするタイプです。必ずしも悪性とは限りませんが、精密検査で性状を確かめることが推奨されます。実際に調べると良性であるケースも多くあります。

悪性が疑われる石灰化

形が不規則で細かく、乳管に沿って広がるように分布するタイプです。早期乳がん(特に非浸潤がん)のサインである可能性があり、組織を採取した検査による確認が必要です。

石灰化と乳がんの関係

石灰化の大部分は良性ですが、一定の割合で乳がんに伴う石灰化が含まれます。重要なのは、石灰化の段階で発見される乳がんは非浸潤がん(がん細胞が乳管内にとどまる最も早い段階)であることが多いという点です。この段階で発見できれば、選べる治療の幅が広がり、体への負担が少ない方法で向き合える可能性が高まります。

石灰化の検査

石灰化の性状を評価するために、以下の検査を行います。

マンモグラフィ

石灰化の発見に最も適した検査です。X線で乳房を薄くして撮影することで、1mm以下の微細な石灰化も白い点として映し出せます。当院のAI搭載のマンモグラフィ「Pe・ru・ru(ペルル)」は、石灰化の検出に対応しています。気になる石灰化が確認された場合は、その部位を拡大撮影してより詳しく評価することも可能です。

超音波検査(エコー)

エコーは石灰化自体の発見には向いていないことがありますが、石灰化の周囲にしこりや腫瘤がないかを確認するのに有効です。マンモグラフィと組み合わせることで、乳腺全体をより総合的に評価できます。

細胞診・針生検

精密検査が必要と判断された石灰化には、組織を採取して性状を確かめる検査を行います。ご希望に応じてその日のうちに穿刺吸引細胞診(細い針で細胞を採取して調べる検査)や針生検(局所麻酔をして組織の一部を採取する検査)まで進めることが可能です。

石灰化への対応

良性と確認された石灰化は、定期的なマンモグラフィで変化がないかを経過観察していきます。形や分布が安定していれば、積極的な治療は必要ありません。

精密検査が必要と判断された場合は、組織を採取して性状を確認します。石灰化に伴う乳がんは非浸潤がんであることが多く、早期に発見されれば選べる治療の幅が広がります。精密検査の結果に応じて、必要な場合は連携医療機関をご紹介します。