定期検診の重要性

定期検診の重要性

「予防」と「早期発見」について

「予防」と「早期発見」について

「予防」と「早期発見」は、どちらが大切かというものではなく、役割が異なります。

予防は、食事・運動・禁煙・節酒など、日常の習慣を整えることで乳がんが発生するリスクを下げることです。一方、早期発見は、乳がんがすでに発生していた場合に早く気づくことで、定期検診がその手段となります。

どれだけ生活習慣に気をつけていても、乳がんが発生する可能性をゼロにすることはできません。だからこそ、予防と検診の両方を続けることが大切です。大阪市北区・梅田のブレストクリニック堂島では、定期的な検診で今の状態を把握し、変化を見逃さない体制を整えています。

検診の間隔はなぜ年1回が目安なのか

一般的な乳がんは、1cmのしこりになるまでに数年から10年程度かかるとされています。この進行速度が、年1回という検診間隔の根拠の一つです。

ただし、急速に成長するタイプの乳がんも存在します。国の指針では40歳以上に2年に1回のマンモグラフィ検診が推奨されていますが、これは公的検診の最低限の目安です。年齢・乳腺の状態・リスク要因によっては、より短い間隔が適切なケースもあります。「2年に1回受けているから大丈夫」と思い込まず、自分の状況に合った間隔で続けることが大切です。

「今の状態」を記録し、変化を追う

定期検診は、「今日問題がなかった」という確認だけが目的ではありません。検診のたびに状態を記録し、前回と比較することで、小さな変化にも早く気づくことができます。これが定期的に検診を受けることの本当の意味です。

当院では検診のたびに超音波検査(エコー)で状態を確認し、記録を残しています。「異常なし」という結果は安心の確認であると同時に、次回との比較基準になります。一度受けて終わりではなく、続けることで変化に気づける体制が整います。

日本の乳がん検診受診率という課題

日本の乳がん検診受診率は、欧米と比べて低い水準にとどまっています。「忙しい」「痛い」「後回しにしてしまう」という理由が多く聞かれます。

しかし、日本人女性の約9人に1人が生涯で乳がんを経験するとされています。「自分は大丈夫」という思い込みに根拠はありません。早く気づくほど治療の選択肢が広がる病気だからこそ、お一人でも多くの方に検診の機会が届いてほしいと考えています。

受診しやすい環境を整えること

受診率を上げるために、受診しやすい環境を整えることも大事だと考えています。土曜日も診療していること、完全予約制で待ち時間が少ないこと、痛みの少ないエコーを中心とした検診体制など、「ちょっと来てみようかな」と思った時に気軽に来られる場所であることを大切にしています。

検診を、生活の一部に

乳がんは、定期的に検診を受け続けることで初めて早期発見の可能性が高まる病気です。一度受けて安心するのではなく、今の状態を記録して変化を追い続けることが大切です。

「毎年この時期に受ける」「誕生月に予約する」など、自分なりのタイミングを決めておくことが、習慣を続けるコツです。まだ一度も受けたことがない方も、しばらく受けていなかった方も、まずは一度いらしてください。その一歩が、これからの安心につながります。